UTM(統合脅威管理)
UTMとは?
UTMとはUnified Threat Managementの略で、統合脅威管理と訳されます。
コンピュータウイルスや不正アクセスなどの脅威にそなえて複数のセキュリティ機能を一つの機器で運用管理し、包括的に社内ネットワークを保護する手法のことです。
従来、それぞれの脅威に対して最適化されたセキュリティサービスや機器を導入していました。
しかし年々サイバー攻撃が多様化し、複数の機器の管理やコストなどの問題からセキュリティ対策を一括管理できる仕組みが求められるようになってきました。
UTMの仕組み
UTMの構成配置としては、モデムやルーターからUTMにLANケーブルを接続し、UTMからLANケーブルで社内ネットワークに接続します。
これにより、全ての通信がUTMを経由するように接続され、複合機などを含む社内機器・ネットワーク全体を保護することができます。
UTMを導入するメリット・デメリット
UTM導入のメリット・デメリットを3つご紹介します。
導入を検討している企業は、ぜひ理解しておきましょう。
管理や運用のコストを削減
IDS・IPSやアンチウイルスなど個別で導入すると管理や運用工数で担当者に負荷がかかったり、導入コストがかかってしまいます。
しかし、UTMは複数のセキュリティ対策を1台でおこなうことができるため、セキュリティを網羅しつつコストや管理の手間を大幅に削減することが可能です。
UTM設置後の管理は不要ですので、専任担当者の配置等はなく、管理・人件コストも削減でき、大きなメリットになるでしょう。
導入が容易
UTMは設置してから利用開始までにインストール等は不要です。
UTM機器を設置するだけで利用できるため、簡単に導入することができます。
導入のための工事は必要ですが1~2時間で完了致しますので、長時間ネットワークが使えないといった問題はございません。
いくつものセキュリティ製品を個別に導入するよりも短時間かつ容易に導入できます。
故障した際の影響が大きい
UTMが故障やダウンをしてしまうと、インターネットに接続できなくなってしまうリスクがあります。
その間、ネットワークも使えなくなるため、業務が滞ってしまう可能性もあります。
ネットワークの通信監視をUTMのみに頼ることになるため、問題がおきた際の影響が大きいというデメリットがあります。
この課題を解決するには、トラブル時に迅速に対応してくれる販売店やメーカーを選ぶことが重要です。
UTMの主な機能
多機能なUTMですが、その主な機能は大きく分けて6つです。
それでは6つの機能について詳しくみていきましょう。
ファイアウォール
アンチスパム
送信元IPアドレスやメールドメイン、メール本文の不正なURLといった情報をもとにスパムを判定する機能です。
ブロックしたり、メールの件名にアラートを追記したりといった対応も可能です。
アンチウイルス
悪質なウイルスをブロックし、ウイルス感染を防ぐ機能です。
ゲートウェイ上のUTMにアンチウィルスの機能が搭載されていることで、二重のブロックができるためより安心です。
IDS/IPS
社内ネットワークへの不正アクセスや内部情報の持ち出しをリアルタイムで検知し、管理者へ通知するシステムです。
IDSとIPSをUTMに組み入れることで、いっそう強固なセキュリティ対策ができるでしょう。
Web(URL)フィルタリング
機密情報を盗み出したりするような悪意のあるWebサイトや有害なWebサイトに対して閲覧制限をかけることで、情報流出を防ぐことができる機能です。
「サイト閲覧はしたいが、書き込みは禁止する」といった設定も可能です。
アプリケーション制御機能
事前に許可されているアプリケーション以外の使用を禁止する機能です。
企業・組織で業務に使用されているソフトウェアを過不足なく把握し、それ以外のソフトウェアの通信を遮断したり、制限することができます。
UTM導入をご検討のお客様へ
UTM(統合脅威管理)は、現在さまざまな製品が提供されています。
アイフィールドにお任せいただければ、メーカーごとの特徴や対応しているセキュリティ機能の内容などを総合的に評価し、御社にふさわしいUTMをご提供いたします。
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- 株式会社アイフィールド
- March 5, 2024
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